第19回ホンダエコノパワー鈴鹿大会 参戦記

500km/Lを超えるまで・・・・

 

6月17日 11:00集合 今回は中村君もGr1にエントリーしているので一緒ににトランポをお願いした。

前回、大型トレーラーを引きずるレッカー車の後ろに付いてしまい、受付がギリギリになり車検で慌てたので今回は前日から出発した。

1:30頃 鈴鹿サーキット到着 1番乗りになってしまった。とりあえず開門まで仮眠をとった。

 

6:00 受け付け開始・コースウォークに今年はドライバーがチビを引き連れてベビーカーを押してコースの下見に入りました。

歩いた感想はとにかくダンロップコーナーの登りがしんどかったそうです。

燃料支給で燃料を分けてもらいました。全重量計測の為のペットボトルもここで預けました。

 

ブレーキテストでは難なくパスしました。ディスクブレーキを採用しているので良く効きすぎて、ロックしていました。

手順は、坂の途中のパイロンでブレーキON、先のパイロンまでで停止できればOKでした。

手動ABSッてな感じでキュッキュッとうまくロックしないようにしていました。

 

 

ブレーキテスト スタートの図  オフィシャルの方が1台ずつ丁寧に説明されていました。

ブレーキテスト ゴール 2個目と3個目のパイロンの間で停止できました。

 

ブレーキテストの後、車検に向かうと車体に関する質問・ヘルメットのJIS適合の確認が確実にされていました。

誰が見ても分かり易いシステムが車検官にはウケルようです。

 

8:30 開会式・ドライバーズブリーフィングにドライバー出席。

この大会でEFIは3戦目かなり使い慣れてきたつもりだった。

練習走行に備え車両のシステムチェック、今回は加圧用ペットボトルを2本に増やした(6kg/cm)

インジェクターの先端の穴を3つだけ残しステンではんだ付けした。タンク加圧3.5kg/cmをかけた。

 

9:30 練習走行、3週でこんな感じ。

  インジェクション回数 平均時速 Time
1周目 4741 27.3 4'28"56
2周目 1346 31.3 -
3周目 1528 32.7 -

コントローラーの数値。

IDL

RUN

SEL

28

38.7

35

1周目の回数が多いのはセルを多用したため。

サーボスロットルはいい感じで開閉をしていました。

前回、強度不足から歪が出てリタイヤになった部品も今回は調子良いみたいです。

1-2コーナーの走行パターンを狂屈さんより伝授していただいたので、これを守った。

1コーナーアウトより進入し2コーナーの脱出速度を最大になる事だけを考えた。

走行後、タンク残量は1/4以上、いい感じで練習走行を終えました。

 

早めのお昼にして、今年は余裕と構えていた。

2回目のドライバーズブリーフィングの時間になりドライバー参加。

ドライバーズサロンから戻るとT.W.Yの吉村さんが来られた、その後、狂屈さん、浜松城北工の先生が来られた。

吉村さんは1コーナーの観客席で各チームの走行ラインを比較されていたようでした。

その話によると、もう少し1-2コーナーはアウトの方が良いとのことでした。

あといろいろコツを教えてもらった。内容はナイショ。

人手のないウチのチームにとってこう言う指摘はすごくありがたかった。

 

後日、T.W.Yの吉村さんから貰った走行ビデオです。

鈴鹿1〜2コーナーのライン取りがよく分かります。

 

浜松城北工の先生にもサーボスロットルの回路をお手本にしたので、事後報告で許可をいただいた。

その動きを見てもらおうと加速ボタンを押したら・・・あれ?動かへん。 何で????

ノイズで不安定になると先生も言ってましたが、もっと事態は深刻のようです。

やーばぃ 本戦開始まで1時間、とにかく直さな。

 

スロットル回路はプリント基板を起こたのではなく、ユニバーサル基盤でちょいちょいと作ったので

走行振動でどこかが短絡したのかもしれません。はんだですべての部品を見直しました。

回路のパンクもありません。これ以上はここでは、無理。。

 

ここで、オフィシャルが48番さん行けますかぁ? かなり焦ります。

適当に準備中と言い訳して、しかし見るからに物々しく、とにかく早くするようにと言われた。

 

しばらく考えて、そうや今までトライしたことないけどトップチームは始動時、スロットル全開を思い出しました。

サーボの配線を抜き、手で全開位置を出して、セルを回しました。

今までのダイヤル位置では全然ピクともしません。

セルを回しながらダイヤルを回していくと38前後でブル・ブ・ブルブル キタキタ・・・なんと、かかりました。

 

色々調整していると、アイドリングも心なしか以前よりも調整がしやすくなってました。

凄いなぁEFIは、感心してしまいました。

とにかくエンジンさえ掛かれば出動です。

暖気をバンバンして、加圧タンクの確認をして、保温の為の発電機を引っ張ってスタート位置に行きました。

全重量計測の為、タンク等の部品をはずし、燃料計測場に向かいました。

計測値 272.94g

Gr3のスタートに入らしてもらい、無事に準備はできました。

 

スタート時の設定

アイドリング時 加速時 セルスタート時 スロットル開度
30 39.4 38 全開

スタート位置について、マネージャーは後輪に当てる杖の係りです。

いよいよスタートです。いつもこの瞬間がドキドキです。

あっ、ちょっとセルを長めに回しています。しかし、無事に加速し走り出しました。

以下は走行データです。

周回数 噴射回数 平均時速 2コーナー脱出速度 基準タイム 計測タイム
1 2003 32.7 - 5'22"99 4'08"
2 1416 36.6 48 10'45"98 7'10"
3 1414 36.8 ストレート65 16'8"98 10'55"
4 1230 37.1 56 21'31"97 14'24"
5 1251 37.4 58 26'54"96 17'39"
6 1202 37.7 57 32'17"95 21'05"
7 1336 38.5 57 37'40"94 24'08"
8 1179 38.4 56 42'16"70 27'33"

車重があるので噴射回数はこんなものでしょうか?

ライン取りとステアリンクの見直しで、2コーナーの脱出速度58km/hはかなり改善されました。

今年はホームストレートで向かい風がきつかったので最高速度65km/hも控え気味です。

それでもドライバーは怖いといってました。

ダンロップコーナーでは、7500rpmリミット一杯まで回っていたようで、最大40km/hまで出ていたようです。

今回は1週のパターンは、以下のように走りました。

向かい風のためトップエンドで約65km/hで突入して2コーナー出が58km/hでした。    

そのまま惰性でS字の2つ目の左コーナー手前付近で20km/hで始動です。         

逆バンク真中付近で停止、下りこみ加速し、ダンロップ手前で20km/hで再始動です。 

40km/hまで最大加速しました。最終コーナーを約10km/h出としました。                   

 

ゴール時タンクを見ると半分ほどしか減ってませんでした。これはかなりの手ごたえがありました。

計測値 248.10g

で、結果528.338km/Lとなりました

鈴鹿で500km/Lを目標に開発してきたので、クリアできてラッキーでした。

スタート前にスロットルに異常が見つかり、全開始動に変更して、良かったです。

次の広島も全開始動で生きたいと思います。

最後に、ご協力いただいた皆さんに感謝します。

大会事務所発表公式結果

トランポをお願いした、Gr1中村くんの走りです。

ウチのちーむのチビ達が車検・フリー走行・スタート・各ピットを回って写真を撮ってきたので掲載します。

あなたのチームはありましたか?